ペットを飼い始めて最初の1年はやることがいっぱい。でも、スケジュールが複雑すぎて、正直よく分からないですよね。今回は一般的な来院スケジュールをまとめました。特にワクチンは、行政事情、海外のガイドライン、国内で手に入る製品、メーカー保証、抗体検査の負担、持病/薬、アレルギー歴、飼い主の心情、ブリーダーでの接種状況、ペットホテルやドッグラン事情などが複雑に関係しています。本院では、ご家族にあったオーダーメイドスケジュールの相談も行っているので、ぜひご相談ください。
目次
犬の1歳までの来院スケジュール
子猫の1歳までの来院スケジュール
子猫を拾ったらやること
犬の1歳までの来院スケジュール
・購入後:環境省へ所有者変更登録を行いましょう。(https://reg.mc.env.go.jp/owner/owner_general_menu/init)
世田谷区ではこれが狂犬病予防法上の犬の登録の代わりとなっており、マイクロチップが鑑札代わりです。
6~7週齢で1回目の混合ワクチン接種を受けている場合は4週間以内に一度ご来院ください。
5月後半~11月後半の場合フィラリア対策の相談をしましょう。
糞便検査をするために最新のウンチを持って来ましょう(次回でも可)。
購入時にもらった健康診断書などを一緒に確認しましょう(次回でも可)。
・12週齢:2回目の混合ワクチン接種が必要です。
4月後半~2月後半の場合フィラリア対策の相談をしましょう。
・16週齢:狂犬病ワクチン接種が必要です。
接種後は証明書を世田谷区に提出し、注射済票を受け取りましょう。
・17週齢:3回目の混合ワクチン接種が必要です。
お散歩を開始するため、寄生虫対策の相談をしましょう
・19週齢:自分の足でお散歩を開始
※これ以前でも地面に降ろさないこと、他の人間や犬と接さないことを条件に、抱っこなどで散歩可能です。
・6ヶ月齢:不妊手術(避妊去勢)をしましょう。
・この間に4月を迎える場合、世田谷区から届いた封筒を持って狂犬病ワクチン接種のためにご来院ください。
・1歳の誕生月:4回目の混合ワクチン接種が必要です。
・その後は最低年に2回ご来院ください。
①年に1回の混合ワクチン接種
②4月~6月前半までにフィラリア検査、ついでに狂犬病ワクチン接種
子猫の1歳までの来院スケジュール
・購入後:6~7週齢で1回目の混合ワクチン接種を受けている場合は4週間以内に一度ご来院ください。
環境省へ所有者変更登録を行いましょう。(https://reg.mc.env.go.jp/owner/owner_general_menu/init)
寄生虫対策の相談をしましょう(次回でも可)
糞便検査をするために最新のウンチを持って来ましょう(次回でも可)
購入時にもらった健康診断書などを一緒に確認しましょう(次回でも可)
・12週齢:2回目の混合ワクチン接種が必要です。
・16週齢:3回目の混合ワクチン接種が必要です。
世田谷区に不妊手術助成金の申請をしましょう(https://setagaya.vets.tokyo/cat/)
・25週齢:不妊手術(避妊去勢)をしましょう。
猫白血病ウイルスと猫エイズウイルスの検査をしましょう。
・1歳の誕生月:4回目の混合ワクチン接種が必要です。
・その後は最低年に1回、混合ワクチン接種にご来院ください。
子猫を拾ったらやること
・ノミなどが落ちることに注意し、先住猫と確実に隔離しましょう。
・カビによる皮膚病や、ウンチの寄生虫は人間にもうつる場合があります。触った後はよく手を洗いましょう。
・段ボール箱やタオルなどを用意し、できるだけ早く動物病院へ連れて行きましょう。
病院へ連れて行くまでの繋ぎ
・元気がない場合は脱水、低血糖、低体温に気を付けましょう。
脱水:水を口元へ持って行きましょう。無理に口へ突っ込むと誤嚥する恐れがあります。尿が出ている場合はおそらく心配なです。
低血糖:濃い砂糖水を作り、綿棒に湿らせて舐めさせてみましょう。欲しがる場合は1摘ずつ追加で与えてみましょう。
低体温:至適温度は1週齢(約31℃)、2~3週齢(約27℃)、4週齢(約22℃)とされています。寒い場合はペットボトルで湯たんぽを作りましょう。ドライヤーを使う場合は火傷に注意しましょう。
・体重を測り年齢を予想する。
子猫は平均100gで生まれ、1週間あたり約100g増加します。生後1ヶ月齢で約450g、2ヶ月齢で約900gと言われています。野良猫の場合、小柄な可能性があります。
・3週齢未満の猫は自力で排便排尿ができません。
・4週齢未満では猫用代用ミルクを、それ以上ならば子猫用ご飯を与えましょう。
・ドライフードの場合、ぬるま湯でふやかして、1日3回以上に細かく分けて与えましょう。