【掲載報告】院長が執筆協力した論文が学術誌に掲載されました
このたび、院長が執筆に協力した症例報告が、2025年6月発行の『日本獣医がん学会誌(Journal of Veterinary Cancer Society)』に掲載されましたので、お知らせいたします。
🔸 掲載論文
「食道内扁平上皮癌に対して内視鏡的切除術及びトセラニブ-メロキシカム療法を行い長期予後を改善した猫の1例」
本論文では、非常に稀とされる猫の食道内扁平上皮癌に対し、内視鏡的切除と薬物療法(トセラニブおよびメロキシカム)を併用することで、既報よりも長く、かつ生活の質(QOL)も保たれた良好な経過を示した1症例について報告されています。
がん治療の選択肢が限られる猫の扁平上皮癌において、今後の診療や研究のヒントとなる知見が含まれており、現場の獣医師にとっても参考となる内容です。
本稿は、院長が学生時代に所属していた日本獣医学生協会(JAVS)でともに活動していた先輩獣医師によって執筆されたものです。
今回、院長は学術誌への投稿方法や論文の書き方について協力いたしました。こうした形で、過去のつながりが医療現場と学術の架け橋となり、一つの成果として結実したことは、私たちにとっても励みとなる出来事です。
これからも当院は、日々の診療を大切にしながら、根拠に基づく最新の獣医療をわかりやすく、ていねいに飼い主さまへ届けてまいります。